第二十六回〜2024年 穴川寄席 あなたと わたしと ふくぶくろと〜

 こんにちは。麻屋鶴蔵です。

 

 127日に穴川コミュニティセンターで寄席を開催させていただきました。

https://drive.google.com/file/d/1LDt75yFtV2iRZhEFXl8dh9WCQleGmw0T/view?usp=sharing

 タイトルは「穴川寄席〜あなたと、わたしと、ふくぶくろと〜」。

 

 穴川コミュニティセンターに宣伝していただいたこともあり、当日は30人ほどのお客様がいらっしゃいました。

 

 寄席の開催にご協力いただいた穴川コミュニティセンターの皆様、当日お越しいただいたお客様、大変ありがとうございました。

 

 ここからは当日の様子をご紹介していきます。

 

 

 まず登場したのは花乃家羽飛さん。

 

 落語を楽しむコツを伝えてからの「熊の皮」。

 

 熊の皮は、尻に敷かれる亭主が頑張るお話です。

 羽飛さんは演劇サークルにも所属していたので、表情も含めた全身をフル活用し、人物をいきいきと演じます。

 大変明るい亭主が羽飛さんそのもので、彼の落語を見ていると元気がもらえます。

 将来は、羽飛さんも尻に敷かれてしまうのかな。

 

 

 次は麻屋真蔵さん。

 

 会社のプレゼン大会の話から「午後の保健室」。

 

午後の保健室は、学校の保健室での日常を描いた新作落語です。

 

 真蔵さんは、唯一無二の声色やお笑いで磨かれたセンスを活かした、コミカルな掛け合いで爆笑を誘います。

 最近はマクラと呼ばれる落語の前の導入話を磨いており、日常の出来事について、そのときの気持ちと共にテンポよく紹介するマクラは創作落語として聴きたいくらい。

 名は体を表すとは、まさにこのことか。

 

 

 仲トリは私、麻屋鶴蔵です。

 

 落研時代の思い出から源平盛衰記より「扇の的」。

 

 屋島の戦いでの那須与一の活躍を描いた落語です。

 

 前半は、時事ネタや豆知識を挟みながら独自色を出し、後半は熱量高めて一気に畳み掛ける。

 こんなイメージでやってみましたが、いかがでしたでしょうか。

 後輩達の熱演で会場が盛り上がっていたので、大変やりやすかったです。

 お客様もふくぶくろも、もちろん私も2024年が「大当たり」となりますように。



 仲明けは大喜利です。

 

 真蔵さんの提案で、手札大喜利に挑戦。

 

 手札大喜利とは、事前に回答を手札として用意し、司会者が出すお題に対して、手札から最適な回答を選ぶというもの。

 

 司会は真蔵さん、回答者は月海さん、私、愛狂さん、苦沙弥さん。

 大喜利は事前にお題を教えてもらうこともありますが、今回は当日までわからない、、

 だからこそ、新鮮な表情や豪快なスベリなど、生のリアクションを楽しんでいただけたのではないでしょうか。

 

 大喜利だけの出演となりました十五夜月海さんにスポットを当てます。

 月海さんは、笑顔がステキな明るい女性で、スロバキアから一時帰国しての参加。

 月海さんの回答は、「スベったらひたすら蕎麦をすする落研部員」や、真蔵さんの顔写真そのものを回答にするなど、工夫を凝らした一味違う回答ばかり。

 これが、異国の地で磨かれたセンスでしょうか。

 大喜利ですべって、自ら蕎麦をすするとは、、

 このアイデア、今度使わせてもらってもいいかな。

 

 

 次はふくぶくろの代表、女難亭愛狂さんです。

 

 名前の話から縁日についての小噺。

 

 喘息気味とのことで、数分の高座となりました。

 愛嬌さんはその名の通り愛嬌が抜群で、小噺に登場した子どもが、それはそれは可愛いこと。

 しかし抜群の愛嬌よりもあこがれる部分は、豊かな発想力とチャレンジ精神です。

 これまでも、傘回しや獅子舞など、様々な演出で寄席を盛り上げてきました。 

 次回はどのような演出で楽しませてくれるのでしょうか。

 愛狂さんの発案で、寄席の後に、大人が全力で缶蹴りしたのはここだけの話。

 

 

 最後は、本日のトリ、風呂屋苦沙弥さんです。

 

 コロナに感染した話から「文七元結」。

 

 貧乏な家族が人を助けて幸せになる人情噺。

 

 苦沙弥さんは、声量や間を変化させながら、人物の気持ちをしみじみと語ります。

 また、ときどき挟む時事ネタやアドリブが心地良いアクセント。

 ハイライトは女郎屋の女将が主人公を立ち直らせる場面、もしくは主人公が身投げしようとする男を説得する場面でしょうか。

 あの語りであれば、誰でも心が動くよな、、

 苦沙弥さんは医者ということで、しみじみとした語りを武器に数多くの人々を助けていくのでしょう。



 最後はみんなで記念撮影。

 

 なぜか自然とマッスルポーズになりました。

 

 今後は、その会のトリや寄席にちなんだポーズをとると面白いかもしれませんね。 



 寄席が終わり、みんなで一汗流してから、飲み会へ。

 

 達成感をつまみに飲むビールが、頑張った喉に染みるのです、、

 

 最後に、今後の活動についてご案内です。

 

 次回は525()に土気あすみヶ丘プラザにて、寄席を開催します。

 

 新たなメンバーを加え、24人となったふくぶくろ。

 「一緒に活動したい」と思ってくれる人がいることほど、嬉しいことはありません。

 

 次回は、どんなメンバーが出てくるのか、どんなことをやるのか。

 あけてみるまでドキドキのふくぶくろを、今後ともよろしくお願いします。

第二十五回〜あすみ亭クロスレビュー!!愛狂・酔狂・晴夢 感想合戦!! (後編)〜

あすみ亭〜おはようフクブクロ〜
クロスレビュー後半戦です!

風呂屋苦沙弥「初めての自転車」◆

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〜あらすじ〜
息子に自転車を教えているけれど、自分も乗れないお父さん。厳しく指導するものの、練習は当然上手くいかない。見かねたお母さんが息子を「褒めて伸ばす」自転車の教習所に通わせると……。


〜感想〜
[晴夢] 当日朝方までの夜勤を乗り越えてやって来た我が同期。渋みを持った苦沙弥くんの落語と新作落語は、抹茶とアイスのように絶妙にマッチしていてとても好きです!

[酔狂] 皮肉な話をさせたら右に出るものはいないことでおなじみの苦沙弥さんです。登場人物に悪者はいないのに、どこか悪意を感じる可笑しさを生み出すのだから不思議なものです。シニカルな笑いを操りきっています。

[愛狂] もう鉄板の一席です。彼の語り口なのか、間というか、雰囲気というか、何度聞いても、ある所で絶対に笑ってしまうのが悔しいんですよね。


◆女難亭愛狂〜傘回し〜◆

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〜あらすじ〜
獅子舞に続き二度目の登場!
YouTubeの動画で覚えたという傘回し。
ボールと枡は、"いつもより多く回る" のか!?


〜感想〜
[晴夢] まさかの?いや、さすがの大成功でした!音響担当としては、次の演者さんの出囃子を流すタイミングが「愛狂さんが成功したら」だったので、とてもドキドキしながら見ていました笑

[酔狂] 「『3日でできる傘回し』を見たから大丈夫」と豪語してから1ヶ月後の寄席当日、楽屋で失敗を重ねる姿に顔を青くしたのは本人だけではないと思います。しかし本番で見事に成功させるのだから、「もっている」としか言いようがありません。

[愛狂] 本番前日まで、いや、本番直前さえも、主任から「できないなら、噺に切り替えてください」と言われてましたが、なんとかなったんじゃないですかね。
落研、落語会関係各位、傘回しでのオファーお待ちしております。


◆三升亭酔狂「スリ師銀蔵」◆

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〜あらすじ〜
浅草でスリの名手として悪名を轟かせる銀蔵。彼は「金持ちからしか盗らない」「同じ相手からは二度盗らない」を信条としていた。スリで稼いだ金ということを隠して、慕っている兄ぃを支援していたが……。


〜感想〜
[晴夢] 声量がありすぎてマイクの出力を半分に落としましたが、気持ちも声も客席に強く伝わっており、大好評でした!人間くささやカタルシスの魅せ方にワクワクしました!

[酔狂] かいつまんで言えば悪人vs悪人の噺です。悪人がひどい目にあいます。悪人が断末魔の叫びをあげる瞬間は演っていてとても気持ちいいので、またやりたいです、断末魔。

[愛狂] 名作「スリ師銀蔵」たっぷりの怪演でございました。
人情噺としても楽しめますが、細かなトリックが繋がっていくとこが好きなんですよねー。


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今回も盛り沢山の内容でした!

次回の寄席の日程が決まりましたらまたこちらかTwitterでご報告します!

第二十四回〜あすみ亭クロスレビュー!!愛狂・酔狂・晴夢 感想合戦!! (前編)〜

こんにちは!8代目 子敷屋晴夢です!

1月22日開催、あすみが丘プラザでの初めての寄席「あすみ亭〜おはようフクブクロ〜」無事閉幕しました!

ご来場いただいた皆様、そして、今回は見合わせたけれど興味を持っていただいた皆様、誠にありがとうございました!!!

いつもは真蔵くんが、寄席後にブログの感想まで書いてくれるんですが今回はなんと………

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お仕事のため無念の欠席……!!!
(魂は高座に……!)

ということで今回は、
わたくし、8代目 子敷屋晴夢、
今回の主任、9代目 三升亭酔狂、
ふくぶくろ代表 3代目 女難亭愛狂
の3人で!
クロスレビュー形式で、裏話なども混ぜながら、思う存分、感想を語っていきたいと思います!!


◆女難亭あきや「熊の皮」◆

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〜あらすじ〜
おかみさんから「お赤飯をもらったからお礼を行ってきて」と頼まれたものの、お礼の口上を忘れてしまった甚兵衛さん。果たしてちゃんとお礼を言えるのか?


〜感想〜
[晴夢] 直前の前説の話題をいじりつつ、お客さんの心を掴む巧妙な枕が最強の開口一番でした!ちょっとメタ的なオリジナルのくすぐりも面白かったです!!

[酔狂] 久しぶりの出演と言うことで、「初めての寄席のつもりで出る」とのことでした。しかしやはり、一瞬にして客席を味方に付ける技量は天賦のもの。このスタートダッシュを見て、今日の寄席は大丈夫そうだと思える一席でした。

[愛狂] しっかりした古典落語で驚きました。あきやさんの噺に出てくるおかみさんは、演じてるというより、彼の心に棲むおかみさんがただ出てきてるって感じで、好きなんですよねー。


◆麻屋鶴蔵「寝床」◆

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〜あらすじ〜
義太夫語りが好きだけど、聞く人の健康を害するレベルで下手な大家さん。絶対に聞きたくない長屋連中はあの手この手で逃れようとするが……。


〜感想〜
[晴夢] 鶴蔵さんご自身が感じている(?)、そして社会人なら誰しも思い当たる節のあるストレスを、落語でおおいに発散していて、とっても楽しかったです!

[酔狂] 彼の卓越した安定感とおやじ感を併せ持つ滑稽話は「堂に入っている」の一言です。「見た目はおやじ、中身は二十歳(ハタチ)」は彼のかつての持ちネタでしたが、中身のおやじの方も相当だと思います。

[愛狂] 今回も、スーパーてんこ盛りご機嫌落語で大いに賑やかしてくれました。ひたすらに笑いっぱなしでした。


◆女難亭愛狂〜獅子舞〜◆

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〜あらすじ〜
客席の合間を縫って登場した「獅子舞」がお客さんと戯れる!


〜感想〜
[晴夢] 獅子舞だけで4分間、人を楽しませる構成が素晴らしい!噺が終わった直後に再登場した鶴蔵さんとの息もぴったりで、なんだかイルカショー、ならぬ獅子舞ショーのようでした!

[酔狂] 客席人気No.1の演目です。鶴蔵さんと獅子舞のコミカルなやりとりは日光猿軍団の様相を呈しています。獅子舞は買うと30万円ほどらしいですが、今後のためにも是非ご検討いただきたいですね。

[愛狂] 高座で獅子舞をやりたい、という思いつきを許可してくれた主任と、補佐で出演してくれた鶴蔵さんに感謝です。
会場大ウケ、中の私バテバテ、頭を噛んで欲しい来館者さんがチラホラ、、、
今後も年1くらいで、やりたいな。


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まだまだ語って行きたいところですが、結構ボリューミーなので、ここで一旦、お仲入り!
後半戦は明日更新です!

第二十三回〜寄席告知!ここは……?〜

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(追記:日時に誤りがあり修正しました。申し訳ありません。)

今回は8代目 子敷屋晴夢がお送りします!

前回のブログで匂わせがあったこちらの写真!

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決して、引きでの写真しか撮ってなかったから、匂わせにしか使えなかったわけじゃないですよ。決して。


そう!次の寄席が決定いたしました!!!
詳細はこちら!

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【タイトル】
あすみ亭~おはようフクブクロ~

【日時】
 1月22日(土)13時開場、13時30分開演

【会場】
 土気あすみが丘プラザ
(千葉県千葉市緑区あすみが丘7丁目2−4)
 https://maps.app.goo.gl/dFJHEttgPDNBV6sz5

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土気あすみが丘プラザ。実はふくぶくろメンバーの何人かは、千葉大学落語研究会の卒業生としてチャリティー寄席に参加させていただいた約4年前からご縁があります。
(この頃の担当さんはデ○ズニー ツムツムが大好きなおじ様で、うちの真蔵くんとは「LINEでツムツムのハートを送り合う仲」です。)

そしてそして!今回、ついにふくぶくろとして寄席を開催させていただく運びとなりました!!!

11月に幕張でひさびさにお客さんの前で落語ができ、メンバーのモチベーションは更に高まっております!

是非、1月21日は土気あすみが丘プラザへおいでください!!

◆おまけ◆

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落語やってる写真は撮ってませんでした。

代わりに、若かりし頃のふくぶくろメンバーと、土気駅前のクリスマスツリーの写真。

土気駅はステンドグラスや異国風の建物があったりととっても綺麗です!是非おいでませ!

第二十二回〜寄席やりました〜

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ご無沙汰しております、真蔵です!

 

先日愛狂さんが予告記事を書いていただいた通り、

去る11月13日(土)、幕張コミュニティセンターにて

「幕張寄席〜ふくぶくろは永遠に〜」

無事開催することができました!

 

(ちなみに最終回とかでは全然ありません。「これからもずーっと皆で落語がしていきたいなぁ」という気持ちでつけたタイトルなのですが不要な誤解を招きました笑)

まずは会場のスタッフ、演者、お手伝いしてくれた後輩部員の皆様、そしてご来場頂いたお客様方にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!

 

今回は落語会の後の恒例(にしたいと常々思っている)、レポ記事でございます。

 

【開口一番「寄合酒」一六亭玖世】

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※手違いで高座の写真が撮れていなかったため、会場準備中の写真です。玖世君、ごめん!

 

さて1人目は現役落語研究会からの助っ人、一六亭玖世くんです。

 

彼の出演は開演の1時間前に急遽決まりました。

 

というのもこの日、予定していた演者の1人が仕事で来られなくなってしまい(お疲れ様でした!)、元々6人の予定が5人になってしまっていたのです。

するとそこに玖世くんが、

 

「出演するつもりはないが、すぐにかけられる噺もいくつかあるし、着物は用意している。出演するつもりはないが、めくりや高座返し(演者が変わる際に座布団をひっくり返すこと)の作法も当然身につけている。出演するつもりはないが」

 

と唐突なツンデレまたはダチョウ倶楽部を披露してくれたので有難く出演してもらうことに。

 

結論から言うと、彼は完璧でした。

 

ユーモアを混じえつつお客様に注意(飲食やフラッシュ撮影の御遠慮など)を促し、軽めの噺でサクッと会場を温め、お仲入りの際の掛け声とご案内、めくり、高座返しと最後までキッチリ仕事をしてくれました。なにやらいつも以上に格式のある落語会になったものです。ありがとう!

 

【口上:麻屋真蔵】

続いて私の口上です。相変わらず口上の際の出囃子(片シャギリ)がどれくらいの尺で終わるものか分からずワタワタと高座に上がってしまいました…!寛容なお客様方でよかったです。

これはとにかく楽しかった!

ほとんどマクラがわりにあれこれ気軽に話し、お客様に笑っていただき、高座で話す楽しみを味わい尽くしました。ありがとうございました!

 

【食いつき「蔵前駕籠」四代目花乃家羽飛】

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続いては花乃家羽飛(はっぴー)くんによる「蔵前駕籠」。

吉原に遊びに行く際は駕籠(小さな部屋のようなものを2~3人がかりで運ぶ贅沢な交通手段)で向かうのが粋とされていた頃、追い剥ぎが出るから嫌だという籠屋を説得する為に一計を講じる噺です。

前フリや状況説明の語りが多く、ともすればお客様を飽きさせてしまう難しい噺ですが、見事にこなしてくれました。

彼の持ち味は生き生きとした人物描写にあると生意気にも評していたのですが、語りの方も名調子。

 

…ちなみに先に書いてしまうと、今回の寄席で私が用意していたのも廓噺でしたので、少々ネタ被り気味でした笑

まあ郭に向かう道中が主な話なのでセーフでしょう!ありがとう!

 

【仲トリ「天狗裁き」九代目三升亭酔狂】

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さて仲トリはこの方、もはやふくぶくろの大定番、「大事なところはこの人に任せておけば間違いはない人ランキング」1位の三升亭酔狂さんによる「天狗裁き」。

居眠りをする亭主が何やら楽しそうに眠っていたため、どんな夢をみていたのか問いただす家内、しかし亭主は夢など見ていないという。そんな日常の1幕が一大スペクタクルへと発展していく、小さな大事件を描く1席。相変わらず圧巻です。

語り口の小気味良さ、コミカルでありつつ人の本性をえぐる人物描写と表情の豊かさがいつ見ても素晴らしいと、私の母も申しておりました。

 

親孝行をさせていただいております、ありがとうございました!

 

【仲明け「マキシム・ド・呑兵衛」八代目子敷屋晴夢】

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仲入りを挟んで続いてはこの方、こちらも大定番の子敷屋晴夢さんによる「マキシム・ド・呑兵衛」。

流行らない居酒屋を経営する老夫婦が、一流レストランのサービスから着想をえた頓珍漢なサービスを展開する新作落語。新作でありつつ、落語の定番「生兵法ですごい人の真似をして失敗する」展開を踏襲した名作です。

やはり彼女が高座にあがると場が華やぎます。休憩明けで眠気を誘いがちな時間、しっかりお客様のテンションをキープするためにはこういう力がかかせません。お客様の心をしっかり引き付けパワフルに打ち返す、良いバッティングをしてくれます。

現在の世相を反映させやすい新作落語の強みをこれでもかと活かす手腕とそれを成立させる演技力が素晴らしいと、私の母も申しておりました。ありがとう!

 

【ヒザ「たいこ腹」三代目女難亭愛狂】

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さあいよいよ大詰め、ヒザは贅沢にもふくぶくろ代表の女難亭愛狂さんによる「たいこ腹」。

廓噺にこそ分類されませんがここに来て完全に吉原が被ってしまいました。

…花魁は出てこないからセーフでしょう!

落語の世界ではいつも暇を持て余す大店の若旦那。「小人閑居して不善をなす」の言葉通りこういう人に時間をあたえるとろくな事をしません。「暇だから針(治療)でもしてみるか」と全く医学の勉強もせず何でも言う事をきく幇間に針を刺そうとする若旦那。映像化した日にはR15かはたまたR18か、しかしこういう噺が笑えるのも落語の醍醐味。もちろんしっかりと笑いをかっさらってくださいました。

この人の演じる若旦那の軽薄な雰囲気は本当に上手い。褒めてます!ありがとうございました!

 

【トリ「お見立て」麻屋真蔵】

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楽しかったです!!!

 

 

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足が痺れました。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、

幕張寄席〜ふくぶくろは永遠に〜。

急な募集にもかかわらず豪華なメンバーに恵まれ、大変内容の濃い寄席ができました!何事もノリと勢いです。そして熱心に人集めをして下さったふくぶくろ副代表、麻屋鶴蔵さんのおかげです。ありがとうございました!

 

改めまして、幕張コミュニティセンターのスタッフの方々、演者の皆様、手伝ってくれた後輩たち、会場にお運びくださったお客様方、本当にありがとうございました!

 

最後に集合写真で締めくくりましょう。

 

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〜続く〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二一回〜来週寄席やるよ

ご無沙汰してます。三代目愛狂でございます。

業務連絡でございます。

 

 

幕張寄席を開催します。

千葉大学落語研究会「OB会」ふくぶくろの皆さんによる落語会です。
日時:11月13日(土)開場 13:00 開演 13:30
参加費:無料
予約は不要です。直接会場へお越しください。

所在地
〒262-0032
千葉県千葉市花見川区幕張町3-7730-4
TEL.043-272-5001 FAX.043-271-5894
MAIL:makuhari@kb-cs.co.jp

交通案内
JR総武線「幕張」駅から徒歩15分、JR京葉線海浜幕張」駅から徒歩15分、
京成線「京成幕張」駅から徒歩15分

JR海浜幕張駅周辺のステーションより自転車(シェアサイクル)で約7分

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4月17日にこっそり開催して以来の寄席となります。

笑いで健康パワーを上げに来てくださいね。

 

※感染対策を実施した上での開催となりますが、状況によりましては入場の規制、演者人数の制限、時間の短縮等、実施する場合がございます。また当日体調に不安がある方についてはご来場をお控えいただくようお願い申し上げます。

第二十回〜一年ぶりに!〜

 

ご無沙汰しております、ふくぶくろの宣伝担当、麻屋真蔵です!

 

めっきり寒くなってきました今日この頃、いかがお過ごしでしたでしょうか。

ちなみに前回の更新時とはほとんど季節が変わっておりません。なぜなら約1年ぶりの更新であるからです。

 

 

この1年の間、日本全体、世界全体で本当に色々なことがありました。

皆様におかれましても大変な1年となったことでしょう。

 

今年は新型コロナウイルスの影響をうけ、舞台やライブの類は「密を避ける」という大義の元、中止されたりといったことが相次ぎました。

 

当然落語も例外ではなく、ふくぶくろとしましても春や夏の公演は行うことが出来ませんでした。

 

しかしこの度!

ついに!

 

ふ く ぶ く ろ が 高 座 に 帰 っ て き ま す !!

 

幕張寄席 〜ふくぶくろの夜明け〜
日時/2020年12月5日 (土) 13:00開場、13:30開演

場所/幕張コミュニティセンター (JR幕張駅京成幕張駅海浜幕張駅 徒歩15分)
料金/無料
定員/35名 (要予約 ※)

 

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お客様同士の間隔を十分にとるため、今回は事前予約制とさせていただきます。

予約方法は以下の三つのいずれかにご連絡ください。

 

1.電話

落語団体ふくぶくろ 小川 (07038391030) 

 

2.メール

fukubukro2018@gmail.com

 

3.TwitterアカウントへDM

@Fuku_Bukuro2018

 

 

 

https://makuhari-cc.net/information/pickup-report/3416/

 

↑また、こちらのサイトに幕張CCの新型コロナ対策への取り組み、御来場される際の注意点等がまとまってございますので、ご確認の上のお越しくだいますようお願いいたします。

 

席数が限られておりますので皆様お早めのご予約を!

 

 

何もかも例年通りとはいきませんが、こうしてまた皆様の前で落語をする機会に恵まれ本当に嬉しく思います。

 

今年は色々なことがありましたが、落語を見て、笑って、笑顔で年末、そして年明けを迎えましょう!

 

それでは皆様、会場でお待ちしております!