第十七回〜令和初の落語会(後編)〜

 

非常に暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか、麻屋真蔵です。

 

今回の記事は前回に引き続き、今年、令和元年5月25日に開催された「穴川寄席〜花も嵐もふくぶくろ〜」のレポート記事(後編)となっております。

 

えー、本編に入る前に

 

更新が遅れまして申し訳ありませんでした!!!<(_ _)>

前回のラストに「お仲入りを挟んで続きはまた後ほど〜」などといいつつ、休むこと2ヶ月半弱。

どれだけ長いお仲入りだと。お仲入りが長すぎてコブが引っ込んでしまった方も多いことでしょう。

 

更新が遅いのはいつもの事ですが、前編後編に分けた記事の後編となるとまた話が変わって参りますね…!重ね重ね陳謝いたします。

 

では、余りにお待たせしたので前回のあらすじを挟んで本編をお楽しみください。

 

【前回のあらすじ】

ついに幕を開けた「穴川寄席〜花も嵐もふくぶくろ〜」。

開口一番のいらし亭灯景くんに始まり、四代目麻屋鶴蔵師匠、風呂屋苦沙弥くん、九代目三升亭酔狂師匠と一騎当千の強者たちがガンガン笑いをとっていく中、仲入りを挟んでついに後半へ。

 

色物がないけどお客さんはダレないのか!?

演者7人って多くないか!?

この豪華メンバーで奴がトリで大丈夫なのか!?

 

様々な懸念事項を抱えつつ、ついに後半戦の幕があがる…!!

 

【四代目女難亭愛狂「敬虔な経験」】

後半1人目はこの人、ふくぶくろの落語会では初登場の四代目女難亭愛狂くん(ふくぶくろ代表の愛狂さんは三代目の愛狂なので年上ですが四代目の愛狂くんは同期なのです)。

今回の噺「敬虔な経験」は相当の落語通の方でも耳慣れない題名でしょう。

それもそのはず、この噺は元々落語ではないお話を彼が落語用に練り直した新作落語だからです。

事前のネタ見せでもかなりエキセントリックな内容だったので期待しつつ一抹の不安もありましたが、結果はというと…やってくれました。

 

さりげなく、しかし巧妙な語り口のマクラから、本編に入ってからの怒涛の展開、そしてその間お客さまが笑っていない瞬間はほぼありませんでした。(スタッフ一同も楽屋で声を殺して笑い転げていました)

決して誰がやっても面白く聞かせられる噺ではなく、しかしそこは愛狂くんの独特の声質、間、仕草、その他諸々の力によって聞く人を「笑わせる」力に溢れた1席でした。

現役の落語研究会を引退してからは初めての高座であったそうですが、ブランクを感じさせないどころかむしろ成長すら感じさせる1席!

彼を誘って、仲明けで出演してもらって本当によかった!!

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↑写真からも生き生きとしている様子が伝わってきますね!(。ò ∀ ó。)

 

【八代目子敷屋晴夢「茶の湯」】

ヒザはこの人、今回の落語会では紅一点、八代目子敷屋晴夢さんです。

ヒザにこの人を配置した理由としては、おそらく愛狂くんが場の空気を引っ掻き回しまくると思われたので、一旦ここでお客様に「ほっこり」して頂こうと思ったからです。

結論から言えば、「ほっこり」どころか、お客様は再び爆笑の渦に巻き込まれることとなりました。

彼女の「茶の湯」は古典を正統に継承しつつ、内容現代の人にもわかりやすいアレンジを加え、持ち味を活かしつつアップグレードされているお手本のような1席でした。

茶の湯という噺のブラックコメディ的側面を存分に引き出しながら、彼女の持つ癒し系の雰囲気と噛み合って「消化しやすく、栄養(笑い)満点」な噺となっていて、ここまでの長丁場でお客様がダレるどころか更に食欲が湧いてくるような…!狙った効果を予想以上に発揮してくれました。

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↑この清涼感と愛らしさ!(*゚▽゚)

 

【初代麻屋真蔵「品川心中」】

いよいよトリは私、麻屋真蔵でございます。

 

ここまでの演者については私が「お客」として見た客観的な感想を述べて参りましたが、自分の噺となるとそうは参りません。ここはシンプルに一言、「演者としての主観的な感想」を。

 

めっっっっっっっちゃくちゃ楽しかったー!!!

 

ええもう!楽しかったですとも!ここまでの演者の絶妙な配置(自画自賛)によって客席の空気は最高の状態となっており、打てば響く素晴らしいお客様がたでした。

この記事を書くにあたって録画した映像を見返してみたのですが、自分の話を見た感想は「なんて楽しそうなんだ、あのときの自分よ!!」のひと言に着きます。

 

ひとえに裏方で支えてくださったスタッフ陣、穴川コミュニティセンターの職員の皆様、ここまで場を盛り上げ続けてくれた6人の演者の方々、そしてなにりお客様のお陰で最高の高座でした。

ありがとうございました!!!

 

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↑打ち上げのカラオケボックスでもはしゃぎまくりです☆

 

【終わりに、そして…!?】

前後編に渡ってお送りしてまいりました「令和初の落語会」いかがでしたでしょうか。

 

演者7人、色物なし、さらに主任は話が長いことで有名、と要素だけ見れば心配しかない落語会でしたが、様々な方の協力により成功を修めることが出来ました!(と、個人的には思っております。)

 

全く同じことをもう一度と言われても出来るものでは到底なく、見にこられた方は幸せものです。

 

そして見にこられなかった方もまた幸せものです。

なぜなら!

また次の落語会があるから!!

トリのこの方からコメントを頂いております、どうぞ!

 

八代目 子敷屋 晴夢です!

皆様、穴川寄席〜花も嵐もふくぶくろ〜はいかがだったでしょうか?

8月にも、今回に負けず劣らず、楽しい寄席が待っておりますので、
是非奮ってご参加ください!


幕張落語会 〜ボケミアン・ラクゴディ〜

日程 :
2019年8月10日 (土)

時間 :
13:30開場 13:45開演

場所 :
幕張コミュニティセンター 3階創作室
(京成幕張駅、JR幕張駅、JR海浜幕張駅から徒歩約15分)
https://maps.app.goo.gl/tgoZKwUwHeqAvaGR7

主任 : 八代目 子敷屋 晴夢「三味線栗毛」

 

ありがとうございます!

ブログの更新が滞っているうちにもう明後日に迫っております「幕張落語会〜ボケミアン・ラクゴディ〜」、皆様方のお越しを一同心よりお待ちしております!

 

それでは今回はこの辺で!

お相手は麻屋真蔵と八代目子敷屋晴夢さんでした!

また次回!